Dog犬図鑑

イタリアン・グレーハウンド

どんな犬?

小さな顔にしなやかな流線型のボディ、細長い手足を持っていてスタイリッシュで気品のある立ち姿をしています。もともと走るのに特化した狩猟犬の“視覚ハウンド”に分類されている犬種のため、運動が大好きで活発な性格です。被毛はとても短くて寒さに弱いため、洋服を着せたり室温を管理する必要があります。

原産国

イタリア

サイズ

JKCの基準では、体高は牡牝共に32~38cmと定められています。

体重

JKCの基準では、体重は牡牝共に最高5kgまでと定められています。

値段

一般的には、20万〜30万円前後です。性別やサイズ、毛色、月齢、血統などによって値段は変わります。チャンピオン犬の血筋だとさらに高額になります。いくつかのブリーダーサイトでは、40万円を超える金額の子もいました。

毛色

JKCの基準では、ブラック、グレー、またはイザベラ(ペール・イエローのようなベージュ)のそれぞれ単色のみが認められています。原則としてホワイトは胸と足のみ許容されます。

特徴

すらりとした長く華奢な手足と細い胴体、そこから伸びる細長い首とコンパクトな頭部を持っています。全体的にとてもスタイリッシュでスレンダーな印象で、気品や優雅さを感じる見た目です。全身はシルクのようなツヤのある短毛に覆われています。とてもしなやかで、かつ筋肉質な身体つきをしていて皮膚が薄いため、骨や筋肉の動きを目で見て楽しむことができるのも魅力の一つです。なだらかなおでこ、細長いマズルにつぶらな瞳を持っているため、上品な顔立ちをしていて横顔がとても綺麗です。小さくてちょこんと折れ曲がった独特な形をしている耳がチャームポイントです。

性格の特徴

明るくて活発&好奇心旺盛で、運動が大好きです。一方でとても穏やかで愛情深く、飼い主に従順な面も持っています。かつては狩猟犬として活躍していたため、感覚がとても鋭く繊細です。それが神経質な性格として現れたり、急に何かを追いかけたり、道路に飛び出してしまうといった事が起こる可能性があるので、飼い主は注意深く愛犬を見守る必要があります。かつては走るのに特化した狩猟犬だったため、今でも運動量はかなり必要です。短時間の散歩だけだと物足りずストレスが溜まるので、たっぷり時間を取って散歩させたり、ドッグランで思いっきり走らせてあげましょう。

なりやすい病気・症状

皮膚病

イタリアン・グレーハウンドは、皮膚病になりやすい犬種であると言われています。マラセチア皮膚炎、膿皮症、アレルギー性皮膚炎などにかかる可能性があります。 特にブルー系の毛色では、淡色被毛脱毛症:CDA(カラー・ディリューション・アロペシア)と呼ばれる脱毛症が起こりやすいです。遺伝性疾患であり、進行性の非炎症性脱毛症です。淡い毛色の部分だけもろくなってしまい、生えてきてもすぐに毛が折れてしまって、その部分には毛が生えていないように見えてしまいます。症状が進むと毛包が正常に形成されなくなるので、完全に脱毛してしまいます。一度発症してしまうと完治させることは難しく、進行を抑えるための投薬や保湿性シャンプーの使用などで対処していくことになります。 イタリアン・グレーハウンドは短毛で抜け毛が少なく手入れがしやすいと言われていますが、適切な頻度でのブラッシングやシャンプーが必要です。なるべくこまめに皮膚の状態をチェックするようにして、皮膚の異常を発見したり愛犬が痒がっていたりしたら、なるべく早期に動物病院で相談してください。

骨折

イタリアン・グレーハウンドは骨が非常に細く華奢なため、骨折しやすい犬種と言われています。アクティブで運動が大好きな気質を持っているからこそ、高い所から飛び降りる、他の犬や物と衝突する、転倒するなどが原因で骨折してしまうことがあります。過度なジャンプや上り下りはさせない、ソファーなど段差があるところから飛び降りないように躾をする、床を滑りにくい素材にするなどの対策を行なうことが必要です。また、蹴られたりぶつかったりしないように人込みを歩かせない、段差の少ない場所で運動させるといったことも心がけましょう。

飼っている・飼っていた有名人

モデル・アイドル・タレント

ベッキー、カイヤ、森貴美子

俳優・役者

坂上忍

歌手・アーティスト・海外セレブ

カイリー・クリステン・ジェンナー

その他著名人

山本太郎

☆カイリー・ジェンナーのイタグレへの溺愛っぷり!

カイリー・ジェンナーはお騒がせセレブのキム・カーダシアン一家の末娘で、コスメブランドで若くして成功を収めた実業家でもあります。そんな彼女は、愛犬のノーマン、バンビ、ケヴィンを始めとするイタリアン・グレーハウンド達を溺愛していて、2018年に彼らのために専用のお家を建てたそうです。犬小屋というよりは、人が住めるほどの大きさで冷暖房が完備されています。愛犬のためにお家を建てた海外セレブと言えばパリス・ヒルトンが有名でしたが、カイリー・ジェンナーもそれに負けないほどの溺愛っぷりです。
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☆イタリアン・グレーハウンドを飼う際に知っておきたいこと

イタリアン・グレーハウンドは飼いやすい犬種とも言われていますが、他の犬種と大きく異なる特性をたくさん持っているため、お家にお迎えする前に知っておくべきこと、気を付けるべきことがあります。

■ 寒さ対策
イタリアン・グレーハウンドはとても短毛で、さらに体温を調節する役割を持つ皮下脂肪も少ないので、寒さにとても弱い犬種です。寒さの厳しい日本では、しっかりとした防寒対策をする必要があります。まず室内での飼育が大前提で、冬は暖房が必須です。さらに防寒具を着せ、ヒーターやストーブ、湯たんぽや犬用コタツなどを取り入れましょう。冬だけでなく、秋や春も室温&体温管理に気を付けましょう。

■ 首輪ではなくハーネスの使用がおすすめ
イタリアン・グレーハウンドは頭が小さく首輪が抜けやすいため、首輪を使う場合はサイズ調整をしっかり行うこと、負担を軽減するために太めの首輪を選ぶことが大切です。また、もともと骨格自体が細く華奢なため、首の骨もとても細いです。首輪の衝撃で首を痛めやすいため、できる限りハーネスを使う方がより安全で愛犬にかかる負担を減らすことができます。

■ たくさん運動させてあげましょう!
イタリアン・グレーハウンドは、獲物を走って追いかけて捕まえるために改良され活躍してきた犬種です。そのため、今でも走ることが大好きで1日に必要な運動量も他の小型犬と比べて格段に多いです。散歩は毎日、目安は1日に1?2回、合計で1時間は必要だと言われています。ただ歩くだけでなく、走る時間も必要です。休日は可能なかぎりドッグランに連れて行き、ノーリードで思いっきり走らせてあげましょう。おうちでも、ケージに閉じ込めずにできるだけ広いスペースを確保して、自由に遊び回れるようにしたいですね。

■ 骨折・脱臼に注意!
走るのが大好きで運動能力が高いイタリアン・グレーハウンドですが、それ故にやんちゃで怪我や骨折・脱臼もしやすいです。もともと猟犬だったため筋肉質である程度は丈夫ですが、骨自体が細いので、過度な衝撃や負担がかからないように気を付ける必要があります。高いところから飛び降りないように躾をする、滑りにくい床やカーペットに変える、転倒したりぶつかったりしないように気を付ける、などを心がけましょう。

■ 飛び出し注意!しっかりと躾をしましょう。
もともとイタリアン・グレーハウンドは走って獲物を追いかける狩猟犬の“視覚ハウンド”であるため、何か目についたものや飛び出してきたものを反射的に追いかける性質があります。また、狩猟犬だったからこそ感覚が鋭く繊細なため、大きな物音や刺激に驚いて飛び出してしまうこともあります。愛犬の身を守るために、常にリードは短くしっかり持っておく、目を離さない、抜けにくい首輪やハーネスをする、などを意識しましょう。

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