Dog犬図鑑

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

どんな犬?

明るい笑顔と、胴長短足でぽてぽてと可愛らしく歩く姿が愛らしい犬種です。かつては牛を追う牧畜犬として活躍していました。イギリス王室と関わりが深く、長い間「ロイヤルドッグ」として愛されてきました。特に現在のイギリス女王・エリザベス2世の寵愛を受けていることでも有名です。

原産国

イギリス

サイズ

JKCの基準では、体高は約25~30cmと定められています。

体重

JKCの基準では、体重は牡10~12kg、牝9~11kgと定められています。

値段

一般的な価格は15~35万円前後と言われています。性別やサイズ、毛色、顔つき、月齢、血統などによって値段は変わります。あるブリーダーサイトでは、40万円を超える子もいました。

毛色

JKCの基準では、レッド、セーブル、フォーン、ブラック・アンド・タンの単色で、脚、前胸、頸の白斑はあってもなくてもよいとされています。また、頭部や前顔部に白があるものも許容されています。

特徴

明るくやわらかな印象の被毛に覆われた胴長短足体型をしています。大きな立ち耳や、もこもことしたおしりも特徴です。コーギーは感情表現がとても豊かで、コーギー・スマイルと呼ばれている、まるで満面の笑みを浮かべているような明るい表情は見ている人を癒してくれます。尻尾に関してはもともと断尾が行われていましたが、近年国内外で断尾を止めようという動きが高まっていて、尻尾が長いままのコーギーも増えています。毛はダブルコートで量が多く、抜けやすいのでお手入れは比較的大変です。コーギーのぷりぷりとした後ろ姿、特にお尻はとても人気で、SNSでも度々話題になっています。コーギーのお尻をモチーフにしたグッズや写真集なども多数販売されています。

性格の特徴

賢く活発で社交的、とても働き者な性格です。もともと牧畜犬として活躍していたこともあり、物覚えも良く身体能力が高いので、運動が大好きでアジリティやフライングディスクなどのドッグスポーツで活躍する子も多いです。飼い主に忠実で、甘えん坊な一面も持っています。

なりやすい病気・症状

椎間板ヘルニア

一般的に胴長短足の犬は椎間板ヘルニアになりやすいと言われていて、コーギーも同様です。胴長短足という体型は背骨に負担がかかりやすいため、若いうちから椎間板ヘルニアを発症しやすい傾向にあります。椎間板ヘルニアとは、背骨(脊柱)を構成している骨一つ一つの間をつないでいるクッションの役割をしている椎間板が外に飛び出すことにより脊髄の神経を圧迫し、痛みや麻痺など様々な不調を引き起こす病気です。症状が悪化すると歩行が困難になったり手術が必要になるので、早めに予防しましょう。予防方法は、過度なジャンプや激しい運動を避け、肥満にならないようにして足腰の負担を減らすことです。

変性性脊髄症

痛みを伴わずに、脊髄の神経細胞が変性することで機能障害が起こります。まずは後肢、前肢、さらには呼吸器へと進行していきます。後ろ肢の感覚の低下から、歩行時、肢をすって歩くなどの変化が見られます。また、腰がふらついたり、肢がもつれるなどの症状が見られるようになり、さらに進行すると後ろ足をそろえて歩いたり(ウサギ跳び)、後ろ肢を引きずって歩くようになります。その後、次第に前肢へと症状が進行して、起立困難や排便・排尿が困難になることがあります。最終的に脳にまで病気が進行すると呼吸障害を呈し、死に至ります。現時点では発症の原因や治療法ははっきりわかっておらず、予防も難しい病気です。椎間板ヘルニアとよく似た症状が見られる場合もあります。歩き方の異常など疑わしい症状に気がついたら早めに動物病院を受診しましょう。また、適切な体重管理や適度な運動をすることも大切です。

飼っている・飼っていた有名人

モデル・アイドル・タレント

松浦亜弥、IMALU、田中義剛、青木愛

俳優・役者

大竹しのぶ、加藤晴彦

スポーツ選手・格闘家

ガダルカナル・タカ&橋本志穂夫妻、オール巨人

お笑い芸人

うじきつよし

歌手・アーティスト・海外セレブ

エリザベス2世、アン王女、MR.マリック、柴門ふみ

韓国アイドル

MAMAMOOムンビョルは、コーギーが大好きで3匹も飼っています。

エリザベス女王が生涯にわたって愛したコーギー

エリザベス女王は生涯で30匹ほどのコーギーとドーギー(ダックスフンドとコーギーのかけあわせ)と共に過ごしてきたことから、コーギーはエリザベス女王の治世のシンボルのような存在になっています。ロイヤルファミリーの写真にも、エリザベス女王が長年愛してきたコーギー犬が度々一緒に写り込んでいます。1933年、女王が7歳の時に初代のコーギーを迎えて以来、この犬種一筋で、歴代の愛犬たちに無償の愛を注いできたそうです。エリザベス王女が18歳の誕生日にプレゼントされたスーザンという名のコーギー犬は特に大切にされ、長年にわたって王女の忠実な友となり、フィリップ殿下とのハネムーンにも同行したそうです。また、女王はスーザンの血筋を引く子犬たちを繁殖させ、大切に育てていました。バッキンガム宮殿には「コーギー・ルーム」と呼ばれる専用の部屋があり、コーギーたちそれぞれに眠るための籠があり、専用のシェフによって食事が用意されていたそうです。しかし、女王は2012年でコーギーの繁殖を止めました。その理由は、新しく生まれてくる子犬が自分より長く生きることになるのが心配だからだと言われています。

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