シベリアン・ハスキー

どんな犬?

シベリアン・ハスキーは均整の取れたがっしりとした身体つきと、ピンと立った立ち耳や眼光鋭い目つきが特徴で、たくましく精悍な印象の犬種です。もともとはシベリアのチュクチ族が長年飼育していた犬でシベリアン・チュチースと呼ばれていました。冬はそりを引く犬、夏はボートを引く犬として使用され、また狩りの助手としても活躍していました。遠吠えする声がしわがれることからハスキーと命名されたと言われています。アムンゼンやスコットの南極大陸探検(1911年)や、それ以前のピアリーによる北極点探検にも同行し活躍しました。見た目だけでなく、DNA的にも狼に近い犬種であると言われています。

原産国

アメリカ合衆国

サイズ

大型犬 JKCの基準では、体高は牡が53.5~60cm、牝が50.5~56cmと定められています。

体重

JKCの基準では、体重は牡が20.5~28kg、牝が15.5~23kgと定められています。 JKC曰く体重は体高に比例し、上記(体高・体重)の基準は体高及び体重の制限を示しており、どちらかが優先されることはありません。

値段

シベリアン・ハスキーの値段は一般的に15~30万円前後が多いです。サイズや毛色、性別、血統などで金額は変わります。血筋が良い場合はさらに高額になります。ブリーダーサイトでは40?60万円を超えて販売されている子もいました。

毛色

JKCの基準では、ブラックから純白までの全ての色が認められています。頭部の様々な斑はよく見られることで、他犬種にはみられない多くの特徴的な模様がある。

特徴

ピンと立った立ち耳に、独特な顔の模様、ブルーや褐色などの薄い色の瞳が特徴で、まるでオオカミの様な精悍な顔立ちをしています。身体付きは均整が取れていて、がっしりとした骨格と筋肉を持っています。手足は力強くまっすぐで、長時間走るため肉球は厚くクッション性があります。長い間寒い地方でそり犬として活躍してきたため、パワーとスピード、耐久力をバランス良く兼ね備えています。雪に覆われた極寒の大地で暮らせるように、被毛はダブルコートで長すぎず短すぎず、下毛は柔らかく厚く密生していて、上毛は硬くまっすぐです。

性格の特徴

とても友好的で優しく忍耐強い性格です。警戒心や攻撃性が少ないため、見た目のイメージからすると意外なことに、番犬には向かないと言われています。長年複数の犬と共にそりを引く仕事をしていたため、仲間意識が強く社会性があります。また、頑固で不器用な面もあります。成犬においてはある程度控えめで、気高さや用心深さもうかがえます。利口で、従順または熱心な性格は、好ましい家庭犬及び作業犬となると言われています。注意すべき点は、シベリアン・ハスキーの特性上かなりの運動量が必要です。運動が足りないとストレスがたまり、物に当たったり問題行動を起こす場合があります。

なりやすい病気・症状

皮膚疾患

シベリアン・ハスキーは原産が極寒地域のためか、日本のような高温多湿の環境では皮膚トラブルが起きるケースがめずらしくないようです。 アトピー性皮膚炎をはじめ、脂漏症、膿皮症、ブドウ膜皮膚症候群、梅雨に多く見られる急性湿性皮膚炎(ホットスポット)、亜鉛性欠乏性皮膚炎など、様々な皮膚トラブルが現れる可能性があるので、痒がっている様子や皮膚の異常を発見したら、なるべく早めに動物病院へ連れて行きましょう。シベリアン・ハスキーは毛の量がとても多いので、皮膚の通気性をよくするためにこまめなブラッシングやシャンプーは必須です。

白内障

どの犬種も老犬になると白内障にかかる確率が高くなりますが、シベリアン・ハスキーは特に白内障にかかりやすい犬種だと言われています。白内障とは、水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ることで視力が低下し、進行すると失明するおそれもあります。症状としては目の白濁、視力の低下とそれに伴うふらつきや物にぶつかる、などがあります。白内障の治療法には、内科的治療もしくは外科的治療があります。 内科的治療は、点眼や内服薬などを使いますが、あくまで進行を遅らせる目的で白内障を治すことはできません。もう一つの外科的治療は、病気の原因となる水晶体を取り除き、代わりに人工レンズを装着するものです。こちらは完治が望める一方で、価格が高く、医師に高度な技術が求められるなどのリスクもあります。 予防としては、被毛が目を傷つけないように目の周りの毛を短くカットすること、目ヤニや涙をこまめに拭いて目の周りを清潔に保つことを心がけて目のケアを日頃からしっかり行いましょう。

てんかん

てんかんとは、何らかの原因で脳に異常な興奮が起こることで電気信号が乱れ、けいれんや意識障害、硬直やふらつき、よだれなどの発作が起きてしまう脳の病気です。上記のような発作が繰り返し起こることが、てんかんの特徴です。1回発作が起こっただけではてんかんとは診断されません。 てんかんは、検査をしても脳に明らかな異常が認められない「特発性てんかん」と、脳腫瘍や脳炎など脳に明らかな異常が認められる「構造的(症候性)てんかん」に分けられます。特発性てんかんは原因が特定できないものを指しますが、一部の犬種では発症に遺伝が関わっていると考えられており、生後6か月?6歳くらいまでの若齢で発症することが多いです。構造的てんかんは、発作を引き起こす明らかな原因が脳に存在します。原因となるのは、脳炎、脳梗塞、脳腫瘍、水頭症、脳への外傷などで年齢に関係なく発症します。てんかんの発作には、全身性の発作と部分発作(体の一部のみに現れる発作)の2種類があります。 もしもてんかんの発作が起きてしまった場合は、あわてずに症状がおさまるまで余計な刺激を与えず静かに見守るようにしましょう。また、発作の症状がどんなものだったか、どのくらいの時間だったかなどを記録しておき、病院に情報を伝えることができるとその後の治療に役立ちます。

股関節形成不全

股関節形成不全は、股関節部分の骨が変形することで関節がかみ合わなくなる病気です。主に左右両方の後ろ足の股関節に発症します。主な原因は、遺伝的な問題のほか、過度な運動や食生活の偏り、肥満などが挙げられます。予防のためにはこれらを適度に管理することが必要です。また、家の床がフローリングのような滑りやすい素材の場合は股関節に負担がかかりやすいので、滑りにくい絨毯やカーペットを敷いてあげるのも効果的です。同様に、足裏の毛が伸びても滑りやすくなるので、定期的にカットしてあげましょう。

飼っている・飼っていた有名人

モデル・アイドル・タレント

吹石一恵、竹下恵子

お笑い芸人

所ジョージ

歌手・アーティスト・海外セレブ

ジョージ川口(ドラマー)

TOP