Dog犬図鑑

シーズー

どんな犬?

シーズーは鼻が短く垂れ耳で、豊かで長い被毛が特徴のチベット原産の犬です。体つきはがっしりしていて、少し胴が長めです。長い間中国の宮廷で神聖な存在として大切に扱われていて、西太后の寵愛を受けた犬としても有名です。性格は人懐っこくてフレンドリー、穏やかでマイペースだと言われています。

原産国

チベット(中国)

サイズ

小型犬。JKCの基準では、体高は27cmを超えてはならないと定められています。

体重

JKCの基準では、4.5 kg~?8 kgと定められていて、理想体重は4.5 kg~ 7.5 kgとされています。

値段

10~30万円前後が多いです。性別やサイズ、毛色、毛質、顔つき、月齢、血統などによって値段は変わります。人気のカラーであったり、チャンピオン犬の血筋だったりするとさらに金額は高くなります。あるブリーダーサイトでは、50~60万円を超える子もいました。

毛色

KCでは、全ての毛色が認められています。ゴールド、ブラック、ホワイト、ブラウン、ブルー、シャンパンなどの単色や、ホワイトをベースとして斑模様のあるパーティー・カラーなどがあります。パーティー・カラーの場合は、前頭部に見られるホワイトのブレーズや尾の先端が白いことがより理想的と言われています。

特徴

垂れた耳とぺちゃんこな鼻、まんまるで大きな目が特徴でとても愛らしい顔をしています。身体は小柄ですが骨格はがっしりとしていて、少し胴が長めです。ぽてぽてと横に揺れるような歩き方をします。とても豊かで長い被毛を持っていて、美しく気品があります。

性格の特徴

人にも犬にも友好的で活発、自立心も旺盛です。穏やかでマイペースなところもあります。とても利口ですが、稀に頑固であったり、要求が通らないと吠え続ける子もいるそうです。

なりやすい病気・症状

皮膚病

シーズーは皮膚病にかかりやすい犬種と言われています。原因は、もともと皮膚が敏感で弱いのと、皮脂の分泌量が多い体質であること、被毛の量が多く密集しているために雑菌が繁殖しやすいことなどが挙げられます。それによって、脂漏性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎などになりやすい傾向があります。シーズーはもともとチベット原産で寒冷地にいた為、日本の高温多湿な気候は苦手な傾向にあります。特に春?夏は被毛のお手入れをこまめに行いましょう。定期的なブラッシングやシャンプーを欠かさず、暑い時期は被毛を短めにカットする、などが効果的です。体臭が強い、皮膚がべたつく、フケ、脱毛、体を痒がる、などの症状が見られたら動物病院で診てもらいましょう。

目の病気

シーズーは丸くて大きな目がとても可愛らしいです。しかし残念ながらその形状によって目の不調が起きやすくなっています。頭蓋骨に対して鼻の長さが短く、前頭部が丸く突き出しているため目のくぼみが浅く、眼球が他の犬種に比べて出ています。それによって目へゴミが入ったり、刺激が起きやすいのです。角膜炎や流涙症、涙やけなどに注意しましょう。また、眼球突出も起きやすいので気を付けましょう。頭をぶつける、転ぶ、他の犬と遊んだりけんかしたりした時の衝撃や、交通事故などによって目(眼球)が飛び出してしまう症状です。も

短頭種気道症候群

シーズーは「短頭種」という種類で、頭蓋骨に対して極端に鼻が短くなっています。短頭種はその特性によって、鼻の穴や通り道、喉が狭くなっていて、呼吸をする時に気道に圧力がかかりやすくなります。このような短頭種に多く発生する呼吸器の症状を総称して、「短頭種気道症候群」と呼んでいます。悪化すると呼吸困難や熱中症の原因となります。初期症状としては、いびきをかく、ゼーゼー、ガーガーといった呼吸音がする、呼吸が辛そう、咳や嘔吐などがあります。少しでもおかしいなと思ったら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

飼っている・飼っていた有名人

モデル・アイドル・タレント

松田聖子、梅宮辰夫、南野陽子、森田剛(V6)、浅田美代子、大桃美代子、遠藤久美子

俳優・役者

松たか子、財前直見

スポーツ選手・格闘家

荒川静香、デーブ大久保(大久保博元)

お笑い芸人

柳原可奈子

歌手・アーティスト・海外セレブ

香山リカ(精神科医)、堺屋太一(作家)、香西かおり(演歌歌手)、黛ジュン(歌手)、西川峰子(演歌歌手)

クリサンセマム・ドッグって?

シーズーは、放射状に生えた鼻周りの毛が菊の花のように見えることから「クリサンセマム(菊)・ドッグ」とも呼ばれています。また、昔の北京ケネルクラブ犬種標準書には、「頭はライオン、体はクマ、足はラクダ、尾は羽ほうき。耳はヤシの葉、歯は米粒、舌は真珠のような花弁。歩く姿はまるで金魚。」と書かれていたそうです。

名前の由来

シーズーはチベット原産で、神聖な動物として中国王朝へ捧げられて大切に扱われてきました。当時は、「小さな獅子」という意味の「獅子狗(シーズークヮ)」と呼ばれていて、これがシーズーの名前の由来となっているそうです。

シーズーレスキューネットワーク

Angel’s Tale シーズーレスキューネットワークは、殺処分寸前のシーズーやブリーダー崩壊で行き場をなくしたシーズーの保護をして新たな家族を見つける活動をしています。
Angel’s Taleとは和訳で「天使の物語」という意味です。辛い経験をした子達が、「新たな犬生を見つけ、天寿を全うするまで、しあわせに満ちた物語を綴って生きて欲しい。」そんな思いで活動しているそうです。

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