ダックスフンド
どんな犬?
長い胴体にちょこんとついた短い手足、垂れた耳と長めのマズルが特徴です。日本ではトイプードルやチワワと並んで特に人気の犬種で、毎年人気ランキングのトップ常連です。もともとはアナグマやウサギなどを狩るための猟犬として活躍していました。
原産国 |
ドイツ |
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サイズ |
ダックスフンドという犬種はサイズによって分かれていて、最も大きいサイズが「スタンダード・ダックスフンド」、真ん中のサイズが「ミニチュア・ダックスフンド」、最も小さいサイズが「カニーンヘン・ダックスフンド」と呼ばれています。 JKCによるサイズは以下のように定められています。 スタンダード・ダックスフンドの牡は胸囲37~47cm、牝は胸囲35~45cmです。ミニチュア・ダックスフンドは牡の胸囲が32~37cm、牝は胸囲30~35cmです。カニーンヘン・ダックスフンドは牡の胸囲が27~32cm、牝は25~30cmです。 |
体重 |
個体によって差がありますがおおよその目安は、スタンダード・ダックスフンドは5kg以上、ミニチュアは5kgほど、カニーンヘンは5kg以下です |
値段 |
一般的な価格は10~20万円前後ですが、人気だったり希少価値の高い毛色の子は30万円を超えることもあります。大きく金額を左右するのは毛色です。クリームやチョコレート、ブルー&タンなどは人気が高く値段も高めになることが多いようです。 |
毛色 |
ダックスの毛色の種類はとてもバリエーションに富んでいます。単色だとレッド、レディッシュイエロー、イエロー、クリーム、チョコレートなどがあります。2色(バイカラー)だとブラック&タン、チョコレート&タンなどがあります。その他にも、ブリンドル(レッドの地色にダークなブリンドル(濃い縞)がある)、ダップル(ブラックやレッドなどの地色にグレーやベージュなどの斑模様があるもの)などがあります。 |
特徴
ダックスといえば「胴長短足」というイメージを持っている人が多いかと思います。アナグマやウサギを追いかけて巣穴に入れるように、より適した個体を交配、改良されて長年狩猟犬として活躍してきてこの体型になりました。ということで意外にも?しっかりした筋肉と骨格を持っていて、高い運動能力があります。特に前足は穴を掘るのに特化していてとても力強いです。また、ダックス特有の垂れた耳と、細長いマズル(口から鼻先にかけての部分)も特徴です。
性格の特徴
ダックスは明るく活発で人懐こい性格です。好奇心旺盛で遊ぶことが大好きなので、おもちゃでたくさん遊んだり外で運動させましょう。猟犬として活躍していたことから、物怖じせず勇敢、飼い主に忠実という性質も持っています。猟犬の性質が色濃く残っているので、大きな声でよく吠える子が多く、小さい頃からしつけが必要です。 毛質によっても性格が異なると言われていて、スムースヘアーは明るく活発、頑固で負けず嫌い。ロングヘアーはおっとりとしていて優しく温厚で友好的。ワイヤーヘアーは活発で気が強く、頑固なところがあります。
なりやすい病気・症状
椎間板ヘルニア
外耳炎
飼っている・飼っていた有名人
モデル・アイドル・タレント
ローラ、南明奈、後藤真希、山口もえ、森田剛、滝沢秀明、小堺一機、国生さゆり、
俳優・役者
泉ピン子、坂上忍、石原さとみ、広末涼子、観月ありさ、草野仁
スポーツ選手・格闘家
荒川静香、福原愛、中村俊輔、三浦大輔、亀田興毅、横峯さくら
お笑い芸人
志村けん、島田紳助、有田哲平、梶原雄太
歌手・アーティスト・海外セレブ
安室奈美恵、浜崎あゆみ、岩崎宏美、
その他著名人
安倍晋三、麻生太郎、アンディー・ウォーホル、みのもんた、Gackt
名前の由来は?
ドイツ語で「アナグマ」を意味する「Dachs(ダックス)」と、「犬」を意味する「Hund(フンド)」が由来とされています。
縁のある犬種は?(交配された犬種)
ベースはスムースタイプのテリア(ドイツ語でピンシェル)
スムース→ミニチュアピンシャー
ロング→スパニエル、パピヨン
ワイヤー→ミニチュアシュナウザー
知らずにやってませんか?ダックスのための正しい抱っこの仕方
意外と知らない人が多いのですが、ダックスに負担をかけない正しい抱っこの仕方ってご存じですか?
まず、人間の小さい子にやるような、両脇の下に手を入れて抱き上げるのは胴が長いダックスには負担がかかるのでNGです。
そして!よく見る片手で肩?脇の下を支え、もう片方の手でお尻と後ろ脚を支えて、犬の体が縦になる抱っこ、これもNGだそうです! 胴が長く腰に負担がかかりやすいダックスには、身体が縦になるこの抱き方はよくないそうです。
では正しい抱き方は?というと、片手を胸・脇の下から回して肩を支え、もう片手でお尻と後ろ脚を支えます、ここまでは同じ、ですが体が床と平行になるように抱っこする!ここがとっても大切だそうです。愛犬に負担をかけないよう、日ごろから意識して抱っこをしたいですね。
ダックスのお手入れに必須な肛門絞りって!?
皆さん、「肛門絞り(肛門腺絞り)」って聞いたことありますか?最初聞いたときは、「なにそれ怖っ!なんのこと?」と思ったのですが、一部の小型犬や肥満犬、高齢犬には必要なケアだそうです。実は犬には肛門の左右に「肛門腺」と呼ばれる臭腺があり、この中に分泌液が溜まるようになっています。この肛門腺&分泌液は、相手を識別したり、テリトリーを示したりなどの意味があります。通常は排便時に一緒に分泌液も排出できるのですが、近年は自力で排出できなくなる犬も増えてきました。犬がお尻を気にして舐めていたり、お尻を床にこすりつけたりしていたら溜まっているサインなので肛門腺絞りをしましょう。やり方は、まずしっぽを持ち上げて、肛門を正面から見たときに時計の4時と8時の位置から、親指と人差し指で下から優しく押し上げましょう。不安な場合は、動物病院やペットサロンでもやってくれるので相談してみてくださいね。