まぶたが内側に巻き込まれ逆さまつげになり、それが刺激となって角膜炎や結膜炎などを引き起こす病気です。秋田犬は子犬期に眼瞼内反症が見られることが多く、成長とともにまぶたの形も自然と正常になるケースもありますが、角膜への刺激が続くと充血や目やになどが見られます。目の異変に気付いた際は早めに動物病院を受診しましょう。重度の内反症の場合には、まぶたの矯正手術が必要となるケースもあります。

秋田犬は皮膚疾患が起きやすい犬種と言われています。特にアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎、ブドウ膜皮膚症候群、マラセチア性皮膚炎などが挙げられます。 もともとの体質や遺伝も関わっているので犬のアトピー性皮膚炎も人と同じように、ハウスダスト、食べ物、ダニ、花粉、カビなどが原因です。食物アレルギー性皮膚炎は、食物（アレルゲン）を摂取することにより引き起こされます。 ブドウ膜皮膚症候群は目と皮膚に炎症を起こす自己免疫疾患です。他犬種でも起こりますが、秋田犬が圧倒的に多いようで、遺伝的な素因があると推察されています。進行してしまうと失明の恐れがあります。 犬が体をかいたりひっかいたりする、身体を擦りつける、顔をこする、指の間を舐める、皮膚や目に赤みがある、などの行動をしていたら早めに動物病院に連れていきましょう。