Case症例

7歳イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル:椎間板ヘルニア

来院動機

病院で椎間板ヘルニアと診断。絶対に歩かせるな!安静にさせてください!と強く言われ、炎症止めのステロイドを購入したが効いている様子がなく、歩いていても左後ろ足がおかしく、揺れるように歩く状態だったため来院。

実際の問診票より

症状はいつごろから起きていますか?

1ヵ月前から。それまで庭で放し飼いをしていたが、特に問題はなさそうな感じだった。

そのほかに気になる症状はありますか?

大きな声で吠えてしまう癖があって、呼吸をする時に苦しそう。

プロセスと結果

初回施術

まずは触診でチェックをしたところ背骨の各所にズレがあり、特に胸椎(背中)の7番に強い歪みを確認。飼い主の方にもはっきりとわかるぐらいの硬さと歪みだった。 おそらくここの歪みが痛くてかばって歩き方がおかしくなっているのかも?と考察。 そのほかの歪みは胸椎7番ほどではなかったが、頸椎1・7番、胸椎11番、腰椎2番にも確認ができた。 胸椎の7番は矯正しようとするとやはりいたいのかかなり動いてしまい、飼い主の方に抑えてもらわないととても施術ができないほどだった^^;

2回目施術(初回施術より9日後)

前回の施術でふらつくような歩き方は改善され、気管虚脱の症状も落ち着いてきている様だった。 胸椎7番の固さはまだ残っているので、重点的にアプローチをして施術は終了。 ある程度身体の緊張は緩んでくれたが、まだ油断はできないので次回もなるべく早めに施術を受けてもらうよう依頼をした。

3回目施術(2回目施術より20日後)

前回より約3週間空いてしまったので身体の硬さは少し戻ってしまい、気管虚脱の症状が少し強く出ているようだった。 今回は胸椎7番に腰回りや後肢の筋肉の調整を深くアプローチして終了。 まだ3週間空けるのは早いので、次回は2週間以内にまた施術を受けてもらうことにした。

4回目施術(3回目施術より14日後)

今回は身体の調子も保たれていて、調子が良さそうだった。 気管虚脱、椎間板ヘルニアともに良好で、腰回りのハリも若干残っている程度でワンちゃんもとても元気に歩いていた。 アプローチは前回と同じく後肢の固さと股関節、胸椎7番を調整して終了。

5回目施術(4回目施術より13日後)

腰回りに固さはなく、施術中に動いてしまうことが無くなった。 まだ胸椎7番と頸椎には固さが残るので、そこを中心に施術をすることに。 すると飼い主さんが「いつもは暴れん坊のこの子がここに来る時だけは大人しいんですよ!身体を良くしてくれる所だとわかってくれているんですかね?」と普段の態度の違いに驚いていた。

現在(初回施術より10か月後)

現在は後ろ足がふらつくことは無くなり、施術中も落ち着いて受けてくれるようになった。 今後はこの状態が維持できるように1か月に一度はメンテナンスとして施術は受けている。

担当者コメント

今回のIちゃんは中?大型犬で力も強く、落ち着いて施術を受けてくれるようになるまで少し大変でした(笑) 椎間板ヘルニアと言われた症状も数回で調子が良くなり、今では以前よりさらに元気になっているみたいで嬉しいです。 腰の症状はクセになりやすいので、飼い主さんが目を光らせて危険がないようにこれからも注意深く見守ってあげてください。

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