Dog犬図鑑

ボストン・テリア

どんな犬?

ボストン・テリアは大きくピンと立った耳と、ペチャっと潰れた鼻、丸くて大きな目が愛嬌たっぷりです。小柄ですがスクエア型で、筋肉質ながっしりとした体型です。代表的なアメリカ原産の犬で、家庭犬としてとても人気が高いです。マサチューセッツ州ボストンが発祥の地のため、現地では「州の犬」として、またボストン大学ではマスコットキャラクターとして、とても愛されて大切にされている犬種です。

原産国

アメリカ合衆国

サイズ

小型犬 JKCでは、体高の基準は定められておらず、体重のみ基準があります。

体重

JKCでは、体重の基準は以下の3つに分類されます。 ・6.8kg未満 ・6.8~9kg未満 ・9~11.35kg

値段

ボストン・テリアの値段は一般的に20~30万円前後が多いです。サイズや毛色、模様、性別、血統などで金額は変わります。ブリーダーサイトでは40~50万円で販売されている子もいます。

毛色

JKCの基準では、ホワイト・マーキングのあるブリンドル、シール又はブラックと定められています。他の部分のクオリティーが等しい場合に限り、ブリンドルが好ましいとされています。(注:シールの定義;日光及び明るい光の下で見た場合赤みがかって見えるが、その他の状況ではブラックであること) 【必要とされるマーキング】 ホワイトのマズル・バンド、目の間のホワイトのブレーズ、ホワイトの前胸。 【望ましいマーキング】 ホワイトのマズル・バンド、目の間と頭部を越える均一なホワイトのブレーズ、ホワイト・カラー、ホワイトの前胸、前肢の一部又は全体、後肢のホックから下 の部分のホワイト。 頭部及びボディのホワイトが優勢である場合は、他の部分がこの欠点を補うほど十分な長所を持っていなければならないと定められています。

特徴

ボストン・テリアは大きくてピンと尖った耳と、短く潰れたような鼻、印象的な目が特徴で愛嬌たっぷりの顔立ちです。体長と体高の長さがほぼ同じのスクエアタイプの体型をしています。サイズは小さめですが、骨が太く筋肉質でがっちりとした身体つきをしています。被毛は首から胸元にかけては白く、肩から背中全体は黒いことから、まるでタキシードを着ているようだと言われています。

性格の特徴

とても快活で優しく友好的な性格です。理解力も高く、温和な性格とタキシードを着ている様な見た目から、「American little gentleman(アメリカの小さな紳士)」と言われています。テリアの血を受け継いでいますが、テリア特有の強い性質はあまり見られません。とても家庭犬に向いていると言われていて、実際にアメリカでは家庭犬・愛玩犬として人気が高いです。

なりやすい病気・症状

短頭種気道症候群

ボストン・テリアは「短頭種」という種類で、頭蓋骨に対して極端に鼻が短くなっています。短頭種はその特性によって、鼻の穴や通り道、喉が狭くなっていて、呼吸をする時に気道に圧力がかかりやすくなります。鼻の孔やとおり道の狭さ(鼻腔狭窄)によって、鼻の奥の筋肉が過剰にたるんでしまう(軟口蓋過長)、のどから気管にかけて狭くなってしまう(喉頭室外反、喉頭虚脱、気管虚脱)などの症状が複合的に発症します。このような短頭種に多く発生する呼吸器の症状を総称して、「短頭種気道症候群」と呼んでいます。悪化すると呼吸困難や熱中症の原因となります。初期症状としては、いびきをかく、ゼーゼー、ガーガーといった呼吸音がする、呼吸が辛そう、咳や嘔吐などがあります。少しでもおかしいなと思ったら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

眼疾患

ボストン・テリア独特の丸くて少し出っ張っている大きな瞳はとても愛らしいですが、その形状から目の不調が起きやすいです。頭蓋骨に対して鼻の長さが短く、前頭部が丸く突き出しているため目のくぼみが浅く、眼球が他の犬種に比べて出ています。それによって目へゴミが入ったり、刺激が起きやすいのです。涙の分泌量が少なくなる乾性角結膜炎(ドライアイ)、水晶体の一部あるいは全体が白く濁る白内障角膜炎や流涙症、涙やけなどに注意しましょう。 また、眼球突出も起きやすいので気を付けましょう。頭をぶつける、転ぶ、他の犬と遊んだりけんかする、などの際の衝撃や、交通事故などによって目(眼球)が飛び出してしまう症状です。もしも目が飛び出してしまったら、自力で治そうとせずにそのままの状態で保護してすぐに動物病院へ連れていきましょう。

パテラ(膝蓋骨脱臼)

パテラとは膝のお皿の骨(膝蓋骨)が正常な位置からずれてしまったり、外れてしまったりする病気です。小型犬全般に比較的起こりやすい病気です。症状が軽い場合は、内服薬やサプリメントの服用、運動の制限、体重制限などを行います。痛みが強い、歩行困難など症状が重い場合は外科的治療である手術が必要となる場合もあります。 予防としては、膝関節への負担を減らすために太りすぎないように体重・体型管理を行い、すでに肥満になっている場合はダイエットをしましょう。足腰への負担を減らすために、犬が滑ってしまうフローリングは極力避けて絨毯やマットを敷く、犬用のフローリングに変える、過度なジャンプや階段の上り下りを避ける、なども効果的です。

皮膚疾患

ボストン・テリアのチャームポイントと言える顔の深いシワですが、そこには垢や食べカスといった汚れが蓄積しやすく、放置していると皮膚病にかかりやすくなります。肌を清潔に保つために、こまめにシワの中の汚れを拭き取り、シャンプーやブラッシングを適度に行いましょう。 また、肥満細胞腫という腫瘍の病気にかかりやすいとも言われています。イボのようなものや脂肪の塊のようなものができたり、皮膚炎のように赤くなったりと、見た目から判断することは難しいです。吐き気や下痢、食欲不振などの症状も見られます。こまめにブラッシングやシャンプーを行ない、皮膚と被毛を清潔に保ち、定期的に状態をチェックして早期発見・治療することが大切です。

飼っている・飼っていた有名人

モデル・アイドル・タレント

谷原章介、井上真央

お笑い芸人

深沢邦之(Take2)

歌手・アーティスト・海外セレブ

浜崎あゆみ、ファンキー加藤(FUNKY MONKEY BABYS)

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